一生に一度のゴールデンエイジ! 子どもの運動神経を高めるトレーニング法を解説します

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子どもの運動神経を伸ばすのにもっとも適した時期、一生に一度の黄金期といわれる「ゴールデンエイジ」。この好機を逃さず、子どもの運動神経を高めたいと考える親は多いのではないでしょうか。

でも、そもそも運動神経とは何なのでしょうか? ゴールデンエイジを過ぎたら諦めるしかないのでしょうか?

 

「ゴールデンエイジ」とは? 与える環境で運動神経は伸ばせる!

ゴールデンエイジとは、子どもの運動能力を高めるのにもっとも適した時期のこと。一般的に「プレゴールデンエイジ」「ゴールデンエイジ」「ポストゴールデンエイジ」の3つの期間に分けて考えられます。

「スキャモンの発達曲線」という、子どもの成長過程における器官・機能が発達する時期を曲線で示したものがあります。「一般系」「リンパ系」「生殖系」「神経系」の4つに分けられ、ゴールデンエイジと呼ばれる時期はスキャモンの発達曲線でいう「神経系」の発達が著しい時期。およそ、12歳までにほぼ完成するといわれています。

<スキャモンの発達曲線>

 

プレゴールデンエイジとは?

ゴールデンエイジの前の段階、4歳から8歳頃までの時期を指します。この時期は、神経回路がもっとも発達する時期。脳や神経などを刺激することが大切です。

この時期の子どもはさまざまなことに興味を持ちますが、それが持続しないのも特徴。したがって、遊びを通してさまざまな動きを経験させるのが有効になります。

 

ゴールデンエイジとは?

プレゴールデンエイジの後の段階、9歳から12歳頃までの時期を指します。

この時期の子どもは初めて行う動作でも、見本を見ただけでできてしまうようなことがあります。それを「即座の習得」と言いますが、この時期に判断を伴う技術、実践的かつ正確な技術の習得をすることがとても重要になります。

また、特定の運動に取り組むことでスキルを高めていくことができるのもゴールデンエイジの特徴。もちろん、幅広くさまざまな種目に取り組むことで、運動能力をさらに伸ばすことにもつながります。

 

ポストゴールデンエイジとは?

ゴールデンエイジの後の段階、13歳から15歳頃までの中学生の時期

ポストゴールデンエイジは、体がしっかりと作られる時期です。骨格や筋力の著しい発達、スピードやパワーが備わってきますまた、戦術的な理解が深まるため、試合などを振り返り理解を高めていくことができるようになります。

しかし、新しい技術の習得などにはあまり適していない時期でもあります。新しい技術の習得を目指すよりも、それまでに習得した技術を維持し、さらに高めることに力点を置くと良いでしょう。

プレゴールデンエイジ、ゴールデンエイジと異なるのは、個人差の大きい時期であるということ。発達の早い子どもと遅い子どもとの違いが大きく、そういった部分への配慮が必要な時期でもあります。

 

そもそも“運動神経がいい”ってどういうこと?

保護者である読者の皆さんも、小・中学生時代を振り返ると“運動神経が良い子=スポーツ全般ができる子”を指していたのではないでしょうか。

しかし、本当にそうでしょうか? 運動神経にもいろいろな種類があり、全部ができる子もいれば何かに特化して得意な子もいるのです。

また“運動神経は親から子に遺伝する”という認識を持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、実際は遺伝的要素と同程度に子どもが育つ環境が影響を及ぼしていると考えられています。

つまり、“球技が苦手だから運動ができない”とか“私(親)が運動が苦手だったから、子どもも苦手だ”と決めつけたり諦めてしまったりする必要はないのです。

一般的に“運動神経”といわれるものは、「コーディネーション能力」と関係しています。コーディネーション能力とは、自分の体を動かす能力のことで、この能力を鍛えることで運動に好作用をもたらします。

 

続きでは、運動神経のかなめとなる「コーディネーション能力」と、その伸ばし方をご紹介します。

全文は教育情報サイト「ソクラテスのたまご」でご覧ください。

 

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