こ~ぷの森 向大倉山 森の看板作りと秋の森を散策

宮城県

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食料品などを販売している『みやぎ生協(COOP)』では、1992年から「こ~ぷの森づくり」をしています。現在、県内14カ所にあり、30年間で約10万本の木を植え、62ヘクタールの森を作りました。組合員の親子が参加し、植林体験や森の手入れ作業なども行っています。
今年は「こ~ぷの森 向大倉山」で、ごみ捨て防止を呼びかける看板作りと森の散策の様子をご紹介します。
※1ヘクタール=25mプール(長さ25m・幅11mの場合)約36個分の広さ

 

森がごみ捨て場にならないために

大倉ダムの上流にある「こ~ぷの森 向大倉山」。向大倉山の一部が生協の所有林となっており、そこには6,200本が植林されています。
大自然を満喫できる反面、民家や車の通りが少ないため、山林や道路にごみが不法投棄されてしまうことがあるそうです。

今回の活動では、大倉ふるさとセンターで『ごみ捨て防止を呼び掛ける看板』を作ります。
講師の方々に、看板に間伐材が使われていること、どんな言葉やデザインが効果的かを教えてもらいながら、早速取り掛かります。

未就学児から高齢者まで幅広い方が参加しており、皆さん思い思いにペンで描きながら、個性豊かな看板に仕上げていました。

 

森のさまざまな植物

看板を設置するために森へ向かった皆さん。 
3つのグループに分かれて、講師の方々に案内してもらいます。看板は森の入り口近く、山道の脇にある杭に、ロープで結んで取り付けました。子供たちもお手本を見てから、自分の力でやりきり、達成感を味わえたようです。

その後は森の散策です。使わなくなった田んぼが森に変わったところや、植林された杉林を抜けると、針葉樹と広葉樹の混合林が広がっています。
山道の脇に生えていたクロモジやサンショウなどの香りをかいだり、ホオの葉を持って大きさを確認してみたり、薬草のセンブリをかじって苦さにびっくりしたりと、五感を使って森を楽しみました。

この他にも、アケビやフジなどのつる植物はなぜ巻き付くのか、『ひっつきむし』はなぜくっつくのかなど、さまざまな植物の特徴について教えてもらいました。

森の中にはドングリやクリがたくさん落ちていて、それらを食べにきたイノシシが掘った跡も発見。
イノシシだけでなく、リスや野鳥も木の実が大好きです。食べ物が少ない冬に備えて、土の中や木の隙間など、森のいろんなところに木の実を隠しておきます。これが食べ残されたり忘れられたりして、やがて芽が出て木に成長し、森が生い茂る助けとなるのだとか。

森の植物と生き物の関係性も学び、2時間ほどの散策を終了しました。

 

参加した子供たちにインタビュー!

看板を作るときに、こだわったところは?

仙台市立榴岡小学校
3年生 木下愛唯さん

濃い文字で描いて、設置するときはひもをギューッと力を入れて結び、心のこもった看板になったと思います。看板を見た人に伝わるとうれしいです。

 

利府町立利府第二小学校
5年生 大泉周吾さん

字を太くして「時間が経っても消えない」「遠くからでも見えやすい」ことを意識して作りました。ごみを捨てる人が少なくなってほしいです。

 

【取材協力・画像提供】
●こ~ぷの森
WEBサイト:こ~ぷの森│みやぎ生協イベントひろば
●みやぎ生協 生活文化部
WEBサイト:ココイククラブ

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