【食品ロス】食品保存マイスターがお伝えする 食品ロスを防ぐ食品保存術&活用術 乾物の保存編【vol.15】

宮城県

冨野真美子(住宅収納スペシャリスト)

更新

普段の料理や災害時の備えとして常備しておきたい乾物ですが、食品庫の中でいつの間にか期限切れ…
というご家庭も多いのではないでしょうか? 乾物も大切な食材です。正しく保存し食品ロスを防ぎましょう!

 

乾物の開封後の保存方法

  • 干し椎茸
    密閉容器に入れて常温保存(半年~1年)
  • だし昆布
    密閉容器に入れて常温保存(半年~1年)
  • 煮干し
    頭と内臓を取って冷蔵(3カ月)もしくは冷凍保存(6カ月)
  • かんぴょう
    冷蔵庫で保存(1年)
  • 切り干し大根
    保存袋に入れて密封し冷蔵庫で保存(6カ月※)

※期限は目安です。室温が上がると変色したり湿度の高い場所ではカビや虫の発生の原因にもなったりするので、開封後は早めに食べ切ることが一番です。密封されていない状態で販売されている商品もあるので、その場合は特に注意が必要です。

 

食品ロス削減レシピ
柚子練り(柚子まるごとコンポート)

お節料理で余った柚子の皮や実の活用にも♪

材料

●柚子 お好みの量 ●甜菜糖 or 砂糖 柚子の重さの半量

作り方
  1. 柚子を搾り、皮は好みの大きさに刻む。
  2. 種と搾った後の実をだしパックなどに入れる。
    実とワタはだしパックに入れずに一緒に煮ても、おいしく食べることができます。
  3. 鍋に①と②を入れ水をひたひたに注いだら弱火で40分程度煮る
    苦味が気になる場合は③で一度ゆでこぼしたり、皮を一晩水に漬けたりすると和らぎます。
  4. 皮が軟らかくなったらだしパックを取り出し、搾り汁と砂糖を2~3回に分けて入れ10分煮詰める(焦げないよう注意!)

「柚子練り」は大分県の茶菓子。お茶請けとしてそのまま食べたり、お湯に溶かして柚子湯にしたりするとおいしいですよ♪

 

食品ロス削減レシピ
入り豆とオートミールのグラノーラ

節分で余った炒り豆の使い切りレシピ♪

材料(4人前)

●炒り豆 50g(残った分でOK) ●オートミール 200g ●ナッツ 適量
★菜種油 30g ★蜂蜜 50g ★岩塩 ひとつまみ ★スパイス 適量(写真はシナモン、ナツメグ、ジンジャー)

作り方
  1. ●をボウルに入れて混ぜる。
  2. ①に★を入れてよく混ぜ、クッキングシートにできるだけ重ならないように広げる。
  3. 170℃に予熱したオーブンで10分焼き、取り出して軽く混ぜたらさらに10分焼く。
  4. しっかり冷ましたら完成

★ポイント★
・ご家庭のオーブンによって焼け具合が異なるので、焦げないよう様子を見ながら焼き時間を調節してください。
・保存する場合は密閉容器に入れてください(あれば乾燥剤も一緒に)。
冷凍保存は1カ月、常温保存なら高温多湿を避けて1週間を目安に食べきりましょう!

大豆は栄養がたっぷりなのでお子様のおやつにもぴったり♪

仙台市が運営する食の3R推進サイト『もったいないキッチン』にはいろいろなエコなレシピがあります♪ぜひ作ってみてくださいね♪

 

食品ロスクイズ!
食品ロスに関係していることは次のうちどれ?
A.熱中症 B.感染症 C.アレルギー

答え:全て

食品ロスは地球温暖化の原因の一つ。捨てられた食べ物が生産されごみとして処理されるまでに、大量の温室効果ガスが発生します。
地球温暖化が進むと気候(雨量や気温)が変化し生態系のバランスが崩れます。そのため、感染症などの病気を媒介する生物が増えたり、大気汚染との複合的影響でアレルギーなどの症状が出やすくなったりします。
この時季になると悩む方が増えてくる花粉症。地球温暖化は、その原因となる花粉量の増加や飛散期間の長期化にも影響しているという見解もあります。
出典:環境省ホームページ(https://www.env.go.jp/earth/ondanka/knowledge.html)

「食べ物を大切にすること」 =「地球を守ること」
地球の未来を守るためにみんなで力を合わせましょう!

 

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