9/14(土)に、親子で楽しく再エネについて学べるバスツアーが行われました。
宮城県が主催するもので、事前申し込みをすれば無料で参加することができます。
「風力発電の中を見るのが気になります」「自宅にも太陽光発電があったりして、環境問題を考えながら風力発電を見てみたい」。そんな思いを持った親子30名が参加しました。
10/14(月祝)に行われる第2回目バスツアーの応募は10/4(金)まで。興味がある方はぜひご応募してくださいね。
https://www.khb-tv.co.jp/event/saiene_tour/
石巻魚市場
一同を乗せたバスが最初に向かったのは国内最大級の「石巻魚市場」。
魚市場の屋根にはなんと約2000枚の太陽光パネルが設置されており、さらにエネルギー情報統合管理システム「FiEMS(フィームス)」という設備を使って省エネ・電気料金の削減に努めています。魚市場全体の電力利用状況を把握して、自動制御することで効率的なコストダウンを図っているのだそうです。
電力会社の試算ではなんと年間2000~4000万円の削減になっているというから驚きです。
しばらくして魚市場内が蒸し暑いことに気付き始める参加者の皆さん。
電気をたくさん使い過ぎるとその時点で『優先順位の低い設備・部屋』から順に止めていきます。まずは照明を暗くし、次に市場の中の吸気のファンが止まります。その後、部屋のエアコンが止まり、最後には市場で作っている氷や冷たい水の製造が止まるのです。
一番優先されるのは「魚を扱う荷さばき所の電源」で、ここだけは消えないように守られています。
次に向かったのは、昼食会場「いしのまき元気いちば」。新鮮なお刺身定食に皆さん思わず笑顔がこぼれました。
ユーラス石巻ウインドファーム
昼食を楽しんだ後は風力発電施設「ユーラス石巻ウインドファーム」へ。バスは細い山道を登り、山の中を進みます。
到着したのは「風車」の真下!
ここは2019年12月から運用されている風力発電施設で、上品山(じょうぼんさん)から籠峰山(かごぼうさん)の間、約2kmにわたって全6基の風車が設置されています。総出力は20.4MWで、一般家庭の約1万世帯分の電力を供給できるのだとか。
参加者の皆さんは風車タワーの内部にも進入しましたが、ここは企業秘密。記事には載せられないのでぜひ今後のツアーに参加して見学してくださいね。
ワークショップ
ツアーの最後には風力発電の理解を深めるためのワークショップに参加しました!
- 風力発電組み立てキットの製作
- 名古屋大学の本巣先生(宮城県出身)
先生からは「風力発電の設置には企業や自治体との連携、自然環境や生態系の配慮などが必要不可欠で、およそ10年はかかる」こと、そして地域の方々との関わり方が最も大切という話がありました。
- ジオラマを用いたワークショップ「町の住民になって風車の設置場所を考えよう」
地域の人が喜ぶ風力発電のアイデアでは、「風景になじむようにレトロ調にする」などすぐに取り入れられそうなものから「風車を絶叫系の乗り物にする」「風車からいい匂いを出す」など子供ならではの自由な意見が飛び交いました。
参加した子供からは「近くでみた風車が大きくてビックリした」「ソーラーパネルのこととか、ためになることが学べた」などの感想が上がり、貴重な体験ができた再エネイベントになりました。
次回のお知らせ
- 開催日
10/14(月・祝) - 申込締切
10/4(金) - 申し込みはこちら
https://www.khb-tv.co.jp/event/saiene_tour/