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文部科学省による小学校のプログラミング教育必修化により、一躍注目されることになった“プログラミング的思考”。
今回は、その背景に触れつつ、「プログラミング的思考とは何か?」「論理的思考との違いはなんなのか?」を深掘りします。
「プログラミングって難しそう」と不安な保護者も多いと思いますが、まずはその狙いや具体的な意味を理解しましょう。
そもそもなぜプログラミングを小学校で教えることになったのでしょうか。
そのヒントは、安倍首相がプログラミング教育の必修化を初めて明言した、2016年の産業競争力会議での発言にありました。
「(前略)日本の若者には、第四次産業革命の時代を生き抜き、主導していってほしい。このため、初等中等教育からプログラミング教育を必修化します。一人一人の習熟度に合わせて学習を支援できるようITを徹底活用します。(後略)」
引用元:首相官邸 平成28年4月19日「第26回産業競争力会議」での発言より抜粋
発言の内容を詳しく見てみると、「第四次産業革命時代を生き抜くため」や「既存の枠組みを変えて社会課題を解決するビジネスを生み出し、国際競争に勝つ」など、日本のIT人材の育成や国際競争力の向上を意図していることがうかがえます。
文部科学省の『小学校プログラミング教育の手引』を見てみても、諸外国のプログラミング教育導入の動きに触れており、プログラミング教育の必修化は日本の国力を高める政策の一環ということが分かります。
近い未来、あらゆるものがコンピューターで制御される時代がやってきます。そんな中、コンピューターの仕組みを知らずに使っているような人材が自らビジネスを展開できるのでしょうか。
プログラミング教育の必修化の裏には「多くの日本人が下請けに甘んじる未来が来てしまうのではないか」という政府の危機感があることは、内閣府や各省庁が公表しているさまざまな資料から推察できます。
世界が認めるIT大国インドでは10年以上も小学校のプログラミング教育を実施していることを考えてもプログラミング教育の必修化が、これからの国際社会での生き残るためにいかに重要か想像できるのではないでしょうか。
では、小学校のプログラミング教育では何を教えるのでしょうか。それは、“プログラミング的思考”です。
しかし、プログラミング的思考といわれても分かりにくいですよね。後ほど詳しく説明をしますが、まずは、プログラミング的思考とは、プログラミングそのものではなくプログラム作成に欠かせない考え方や思考法のことだと捉えてください。
文部科学省によると日本のプログラミング教育は、プログラミング言語を実際に使いこなせるようになったり、コーディングを覚えたりすることが教育の主目的ではありません。プログラミングの実践的なスキルではなく、あくまで思考法に重きを置いているのです。
中学・高校ではカリキュラムの中にプログラム作成やデバック、情報デザインなども登場するのですが、その段階になっても、基本的にはスキルよりもプログラミング的思考を教えることを大切にしているようです。
リンク先では、プログラミング的思考と論理的思考の違いや、プログラミング的思考を育てる方法をご紹介します。
全文は教育情報サイト「ソクラテスのたまご」でご覧ください。
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