みんなで考えよう!観光の未来 ~仙台市で国際会議「観光レジリエンスサミット」が開催~

宮城県

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2011年の東日本大震災の後、大きな被害を受けた仙台市。地元の人々と行政が協力して、観光地としての復興に取り組んだほか、震災被害や防災の大切さを伝えることで、観光地として再び活気を取り戻しました。この取り組みに注目が集まり「観光レジリエンスサミット」が、11月9~11日の3日間、仙台市で開催されました。

 

参加国

日本を含め、マレーシア、フィジー、パプアニューギニア、ラオス、韓国、東ティモール、パラオ、フィリピン、中国の10カ国。世界観光機関(UN Tourism)、国連防災機関(UNDRR)、太平洋アジア観光協会(PATA)、日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)等の7機関が参加しました。

 
今回1日目に小学生レポーターたちが参加し、講演会を聞いたり、通訳の方と共に海外からの参加者に取材したりしました。その様子をご紹介します!

 

 

観光レジリエンスとは

宮城県には、日本三景の一つの松島や、東北地方を代表とする温泉地などの観光地があり、観光業が盛んです。観光産業は、人々が旅行や観光を楽しむために必要な仕事のことです。
ホテルや旅館、レストラン、お土産屋さん、ガイドさん、交通機関など、いろいろな仕事が含まれます。観光産業はお金を稼ぎ、仕事をつくり、文化や歴史を学ぶことができる、とても大切な産業です。大きな自然災害や流行病などが起きたときには、旅行する人々が減り、観光地や観光業が被害を受けてしまいます。

そのような問題が起こったときに、その影響を乗り越え、元の状態に戻る力のことを「観光レジリエンス」といいます。

 

仙台市の観光の取り組み

仙台市は、大規模なイベントの開催、漫画やアニメコンテンツの活用、タイや台湾などでの観光PRイベントへの出展や現地の旅行会社への営業活動などにより、国内外からたくさんの観光客に来てもらえるように取り組んでいます。

 

観光レジリエンスサミット1日目の様子をご紹介

観光レジリエンスサミット 市民向け講演会 の様子

講演会では、観光レジリエンスの説明や、防災ミュージアムの活動などのお話を聞くことができました。

 

海外からの参加者にインタビューしてみました!


 

Q. フィジーは、どんなところですか?

A. 日本の成田空港から約8時間で行くことができます。フィジーは、約330の島があり、国の面積は、18,333平方キロメートルで日本の四国とほぼ同じ大きさです。
ラグビーが有名で、子供たちはよく遊んでいます。

 

Q. 観光レジリエンスとして取り組んでいることはありますか?

A. フィジーは地震は少ないのですが、津波やサイクロン(強力な暴風雨)が多いので「発生したときにどうするか」を、みんなで考えています。
準備することが大事だと思います。

 


 

Q. 仙台の食べ物は食べましたか?

A. 牛タンを食べました。

 

Q. 観光レジリエンスとして取り組んでいることはありますか?

A. パラオには「環境に優しい日焼け止めを使う」「ビニール袋を使ってはいけない」など、環境を守るための法律があります。この法律のおかげで、美しい海が保たれているんですよ。
東京からパラオへの直行便ができたので、観光客を増やせるように生かしていきたいです。

 


 

Q. 日本の伝統衣装である着物を身につけた感想を教えてください!

A. 着物は大好きで、今日初めて着ました!ラオスにも伝統衣装で「シン」という女性用の巻きスカートがあり、私も自国で着ています。

 

Q. ラオスの子供たちはどんな遊びをしますか?

A. ラオスでは、公園がたくさんあるので、子供たちは公園で走り回ってよく遊んでいます。

 

今回参加してくれた
小学生レポーターの皆さん

講演会や取材で話を聞くまでは、こんな素晴らしい経験ができると思っていませんでした!副首相への取材など、もう2度と体験できないかもしれません。この経験を宝物にして、これからに生かしていきたいです。

 

とても楽しかったです!こんな体験は2度とできないと思います。英語を練習して、外国に今度は行きたいなと思いました!

 

最初はとても緊張したけど、友達ができて取材も楽しかったです!特にパラオでは、サンゴ礁に有害な成分を含む日焼け止めが禁止なんて、日本では考えられなくてびっくりしました。いつか海外に行ってみたいです!

 
自分が住むまちの観光業や、観光客を増やすための工夫について、皆さんも調べてみてくださいね!

 
 

【取材協力・情報提供】
●仙台市文化観光局観光レジリエンスサミット推進室

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