9/30(土)エコファミワークショップ in イオンモール新利府

令和2年度の不登校の数は19万人を超え過去最多になりました。文部科学省の調査では「不登校児童生徒」とは「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状態にあたるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由によるものを除いたもの」と定義しています。「年間30日以上の欠席」ということなので、年間29日の欠席であれば不登校には当てはまりません。そのように考えてみると、「不登校」の定義には当てはまらないけれども、登校しないあるいはしたくともできない状態にある子どもたちの数は、19万人よりもはるかに多いことが分かります。
今回のご質問から私が感じたことをお話します。
私の相談室にも「学校に行けない」ということに悩んでいる子どもや保護者がたくさん来室します。
よく学校に行かない、行けない理由について、子どもに聞く保護者の方や学校の先生方がいますが、あまり、明確な返答を期待しない方がよいでしょう。なぜかというと、多くの子どもたちは自分が「学校に行けない理由」は説明するのが難しいことと(要因は複数あることがほとんどです)、答えた理由が正確かどうかは分からないからです。自分でも分からないことについて、聞かれることが続くと自分が責められていると感じることもあるでしょう。
ただし、理由を聞くことで子ども自身が自分について考えたり、振り返ったりするきっかけになるかもしれないので、年齢や、状況に応じて、尋ねてみてもよいかもしれません。
一般向けの不登校の本や、テレビ番組、YouTubeなどをみていると「見守りましょう」「待ちましょう」「子どもの力を信じましょう」というようなことが暗示をかけるかのように私たちに情報として入ってきます。
しかし、これだけだと「じゃあ、実際に家庭ではどのようにしたらよいのか」ということが分かりません。それによって、ただただ時間だけが過ぎていってしまうというケースによく出会います。
私はこの「待つ」ということについて、相談者にお話することがあります。
多くの場合「待つ」というと「何もしない」ように感じます。
だから「本当に待っていればいいのか」という疑問が保護者の方や学校の先生方から出てきます。
「待つ」とは直接、手や口は出さないけれども、子どもの変化に注目しながら「待つ」ということです。
それは、アクティブな意味を含んだ「待つ」ということになります。
例えば、
「勉強の話題になったら機嫌が悪くなってしまった」
「夫婦喧嘩をした次の日は子どもの体調が悪い」
「一緒に料理をしたら、嬉しそうにしていた」
「子どもの話をゆっくりと聞いてあげたら、穏やかに過ごしていた」
などです。
つまり、
「待つ」とは、
どのようなかかわりをしたら、子どもの様子がネガティブに変化するのか。
どのようなかかわりをしたら、子どもの様子がポジティブに変化するのか。
ということについて、
親が高いアンテナを張って子どもの様子を観察するということです。
「待つ」ということには
積極的な意味の「待つ」があることを知っておくと、子どもとのかかわり方が変わってくるのではないでしょうか。
相談回答はエコファミリーWEBにて掲載されます。相談は、毎月実施している「読者アンケート調査」にて行っています。
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https://ecofami.com/special/detail/14450/
富山県こどもこころの相談室
代表(臨床心理士) 深澤 大地
長野県生まれ。関東の公的機関で教育相談員やスクールカウンセラーとして勤務。平成21年に富山県総合教育センター客員研究主事として招聘。平成29年に子ども専門の心理相談室「富山県こどもこころの相談室」を開設。現在は、子どもに限定せずに未就学児~成人のカウンセリングを行っている。また、講演会、新聞の連載エッセイの執筆、雑誌への記事の掲載、メディアへの出演など、臨床心理士として県内外で活躍中。
所属学会等
「日本心理臨床学会」 会員
「日本遊戯療法学会」 会員
「日本箱庭療法学会」 会員
「日本精神分析学会」 会員
「日本臨床心理士会」 会員
「富山県臨床心理士会」 前理事
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