9/30(土)エコファミワークショップ in イオンモール新利府

たくさんのご相談を投稿頂きありがとうございました。お寄せ頂いた中から、一部ご紹介いたします。
まず、「慣れない学校生活でストレスもあるのだろう」という想像ができることが投稿者の素敵なところだと思いました。親の基本的な姿勢として、子どもは「今、こんな気持ちでいるかなぁ」かという子どもの気持ちに思い巡らせることが大切だと思います。
「スキンシップをこころがけたりして様子をみています」
ということは、言葉を変えれば「日常的に子どもの様子を丁寧に観察し、子どもの小さな変化にできるだけ気が付けるようにしている」とも言えると思います。これも、子育てにおいてとても大切なかかわりかたの一つです。
子どもが赤ちゃんのときを思い出してください。赤ちゃんは言葉を話せません。しかし、泣くことで親に今の気持ちを訴えようとしています。赤ちゃんが泣いたら「おむつを替えてほしいのかな」「おっぱいが飲みたいのかな」「暑いのかな」など、赤ちゃんの立場になって(赤ちゃんの気持ちを推測して)かかわろうとします。それでも、赤ちゃんが泣き止まないときは、「オムツじゃなくてお腹が空いているのかしら」とかかわり方を変えてみるでしょう。そのように試行錯誤を繰り返しながら、赤ちゃんにとってよりよいかかわりになるように、工夫をしますね。
しかし、子どもが言葉を使えるようになると、大人はこの力が弱まっていき、言葉に頼ろうとしてしまいます。子どもが言葉で上手く説明することができないと、「はっきり言いなさい」「ちゃんと言いなさい」「早く言いなさい」「お母さんにわかるように説明しなさい」等と子どもを責めてしまうこともあるかもしれません。
一般的には親が感情的に怒ったり、否定ばかりしたりしていることは、子どもの「こころの成長」にとっては好ましいことではありません(親はそんなつもりはなくても、子どもがそう感じているとしたら、それが子どもの中の事実になります)。そのようなコミュニケーションが続くと、子どもは親に「話しをしたい」という気持ちが弱くなるからです。
家庭の中で、日常的に「あなたの話は何でも聴くよ」という雰囲気がないのにもかかわらず、何かあったときだけ、話をするように求めるのは無理な要求に感じます。
そのため、子どもが自分の気持ちや考えを親に話そうと思った時に、「話したい」とか「話をしてみよう」と思えるような雰囲気を日常的に作っておき、子どもを心配しているというメッセージが伝わりやすい言葉をかけてみることも大切です。
例えば、
⇒「表情が暗いような気がするけど、何かあった?」などと言ってみる。
(よくあるのは、そんな顔してないで、早く宿題やりなさい!など)
⇒「最近、朝になるとお腹が痛くなるみたいだけど、何かストレスとかあったりする?」などと言ってみる。
(よくあるのは、気にしすぎなんじゃない?学校に遅れるから、早く準備して!など)
⇒「最近、少し元気がないように感じるけどお母さんの気のせいかしら」などと言ってみる。
(よくあるのは、話をしなくなったのに気が付かない、話を無理やり聞こうとする、など)
このようなことを意識して、子どもとかかわってみてはどうでしょうか。
子どもが嘘をつくという相談は、子どもとかかわる仕事をしているとよく出会います。子どもの特性や親子関係、家族関係、育ってきた環境など、色々な理由が考えられ、色々な要因が関係していると思います。
嘘をつくことは一般的に悪いことと思われがちですが、「嘘も方便」ということわざもあるように嘘が悪い面だけではないことが分かります。大人は大なり小なりの嘘をつきながら日常生活を送っているのではないでしょうか。と言っても、嘘がよいこととは言えないですし、嘘をつくことによって社会的にも悪影響が及ぶことは避けたいと思うのが親心でしょう。
子どもが嘘をついたとき、親が叱ったり、話し合ったりし、それを子どもが理解すると嘘をつきにくくなることがあります。しかし、それでも嘘が続くときは、それは「子どものSOS」なのかもしれないという視点で考えてみることが大切です。つまり、嘘をつくには「本人も気が付いていない子どもなりの理由」があるということです。その視点で親としていくつか見直してみてほしい点を挙げます。
例えば、親が共働きで家にいないことが多く、自分の存在に目を向けてほしいことから、親の財布からお金を取り(満たされない気持ちを埋めるために、親から注目してもらうために等)、「自分は取っていない」と嘘をつくことは比較的よくあることです(多くの場合、悪いということは子ども自身も理解しているし、親から叱れることは分かっているので)。この例でいうと、問題は子どもが嘘をつくことではなく、親が子どもの寂しい気持ちに目を向けることができていなかったと考えることもできます。
これらを踏まえて、子どもが嘘をつくときに、意識しておきたいポイントを3つ挙げたいと思います。
同じ意味のことを言われるのでも、「何で嘘をつくんだ!」「嘘は悪いことなんだ!」と責められるよりも、マイルドに伝わります。そのため、子どもの中に恐怖心や反発心は起こりにくくなるので、感情的に叱ったときとはまた違う伝わり方になるでしょう。
子どもが嘘をついたときに、叱ったり、話し合ったりしても効果が感じられないときは、このようなことを考えてかかわってみてはいかがでしょうか。
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富山県こどもこころの相談室
代表(臨床心理士) 深澤 大地
長野県生まれ。関東の公的機関で教育相談員やスクールカウンセラーとして勤務。平成21年に富山県総合教育センター客員研究主事として招聘。平成29年に子ども専門の心理相談室「富山県こどもこころの相談室」を開設し、主に未就学児から30代までのカウンセリングを行っている。また、講演会、新聞の連載エッセイの執筆、雑誌への記事の掲載、メディアへの出演など、臨床心理士として県内外で活躍中。
所属学会等
「日本心理臨床学会」 会員
「日本遊戯療法学会」 会員
「日本箱庭療法学会」 会員
「日本精神分析学会」 会員
「日本学校心理学会」 会員
「富山県臨床心理士会」 前理事
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